【Omeka S モジュール紹介】Custom Ontology:独自語彙を追加する
概要 Custom Ontologyは、LOV、schema.org、W3Cといった標準的なオントロジーが利用できないときに、独自の語彙を追加することができるモジュールです。内部プロパティを管理したり、新しいデータを作成している研究者にとって便利です。本記事では、このモジュールの具体的な使用方法について説明します。なお、文末に本モジュールのREADME.mdファイルの和訳も合わせて掲載します。
github.com
なお、標準的な既存の語彙(オントロジー)を登録する場合には、以下の記事を参考にしてください。
nakamura196.hatenablog.com
概要
使用方法
設定
語彙の情報入力 クラスの入力 プロパティの入力 API
まとめ
README.mdの和訳
カスタムオントロジー(Omeka Sのモジュール)
インストール
使用方法
使用方法 モジュールのインストール後、以下のメニューから編集画面にアクセスできます。
設定 ここでは、接頭語「ex」、名前空間のURIを「https://diyhistory.org/nakamura196/ns/ex/」とします。
この名前空間のURIは自由に設定できますが、今回のように推奨された形式(Omeka url + /ns/{prefix}/)で与えると、以下のURLでウェブページが利用可能となるといった利点があります。こちらの機能については後述します。
Omeka url + /ns/{prefix}?format=html
語彙の情報入力 以下の画面のように、語彙の作成に必要な情報を入力します。
続けて、クラスとプロパティを追加することもできますが、一旦ここまでの状態で作成することができます。画面右上の送信ボタンを押すと、語彙が作成されます。
作成された語彙は「語彙の一覧」ページから確認できます。
本ページの操作方法については、Omeka Sのコア機能の語彙操作に関する以下の記事を参考にしてください。
nakamura196.hatenablog.com
なお、語彙の作成後に後述するクラスやプロパティを追加する場合、ここで入力した情報をスキップすることができます。
クラスの入力 ここでは独自の人物クラス「ex:Person」とイベントクラス「ex:Event」を作成します。下図のように、「Create specific classes」のフォームに値を入力します。各クラスについて一行毎に記述し、「prefix:クラス名,ラベル,コメント」の形で記述します。また「クラス名」の先頭は大文字にする必要があります(ex:person などはアラートが表示されます)。
プロパティの入力 ここでは独自のプロパティ「ex:name」を作成します。作成方法は「クラス」の時と同様です。違いとしては、「prefix:」に続くプロパティ名は小文字で始まる必要があります(ex:Name などはアラートが表示されます)。
API 作成した語彙は、上述した通り、Omeka Sのコア機能である語彙の一覧などから確認することができ、また他の語彙と同様に各機能から利用することができます。
それに加えて、本モジュールで推奨された形式(Omeka url + /ns/{prefix}/)で語彙を作成すると、サイトページとして語彙に関する情報を公開することができます。今回の例では、以下のURLから語彙に関する情報にアクセスできます。
https://diyhistory.org/nakamura196/ns/ex?format=html
また以下のように、クエリ文字列を付けずに名前空間のURIにアクセスすると、Turtleファイルをダウンロードすることができます。
https://diyhistory.org/nakamura196/ns/ex
本Turtleを他の人やシステムと共有することにより、独自に作成した語彙の情報を共有することができます。Linked Dataの原則の一つである以下を満たす設計となっています。
When someone looks up a URI, provide useful information, using the standards (RDF, SPARQL)
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2021年7月24日 · 1 分 · Nakamura